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Blog of Ichi Kanaya / 金谷一朗のブログ

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    43 posts tagged Egypt

    水シャワー


    2009-12-11
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya
    エル・ラドワンの名物,水シャワー.髪の毛を濡らし,石けんで一気に洗って流す.オアシスなので水は貴重品なのだ.

    このシャワーだが,セッティングとチューニングがうまく行ったときはお湯も出る.そんなときはたらいが便利.

    今年からは洗濯機があるので,洗濯はかなり楽になった.冷蔵庫を置いてもらったので,食材の自由度も上がった.インターネット接続が出来るようになったので,こうして情報発信もできるようになった.三種の神器はかわらずといったところか.

    西洋式トイレ


    2009-12-10d
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    エル・ラドワンのトイレ.西洋スタイルだが,トイレットペーパを流すことは出来ない.

    用便の作法は国や地域によって大きく異なるもののひとつだ.ひとつの穴にいれるか,そうでないかに大きく分けられるらしい.

    どちらかというと,ひとつの穴にいれるほうに親近感を覚える.

    神殿調査


    2009-12-10c
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    エル・ザヤン神殿の調査.コニカミノルタ Vivid 910 三次元形状デジタイザをリフトに乗せる.

    このあたりの砂は本当に細かい.おそらく肉眼で見えるサイズよりも小さい砂も混じっているだろう.この小さな砂のおかげで,機械はことごとく壊れる.

    まずネジがだめになる.三脚が使い物にならなくなる.

    オイルをだめにする.計測機材,コンピュータのファンが停止する.ファンが停止した結果,熱暴走する.

    かなりの確率で電気接点がやられる.レンズ類に無数の傷が入る.ファブリックに付着して,洗濯では落ちなくなる.

    まったく,渇きの海のようだ.

    地球


    2009-12-10b
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya
    砂漠...ていうか,地球.

    人類のみんなが「地球」を感じる風景を見たなら,そして世界の文化や遺産を身近に見ることができたなら,人種による差別は無くなると思う.

    Four men in a kitchen


    2009-12-10a
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    カルガ到着.先発組と合流.エル・ラドワンのキッチンで朝食(パン,チーズ,ジャム,チキンハム,蜂蜜,ヨーグルト)を作り,現場へ行く.

    ヨーロッパではミツバチがたくさん行方不明になっていて,蜂蜜はもちろん,落花生などの生産にも支障が出ていると聞いていたが,蜂蜜が普通に手に入るので若干驚いた.

    ハムはもちろん豚をつかっていないものを使用.禁酒の教えは合理的と思うのだけれど,どうして豚は禁忌なのかな.(牛はよく働くので食べちゃうともったいないというのはわかるのだが...)

    ちなみに美味しんぼ「まり子の晩餐会」に出てくるお料理は,世界中の人が問題無く食べられることをコンセプトにしているが,お酒を使っているのでムスリム(イスラム教徒)は口に出来ない.

    砂漠にも道はある


    2009-12-10
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    800km南下.夜行バス.

    西方砂漠は起伏に富み,地形が複雑で,一部のオアシス間には舗装道路がある.エジプトの首都カイロから,西方砂漠最大のオアシスであるカルガまでは800kmある.バス料金は40エジプトポンド(680円ぐらい).外国人はほとんど乗っていない.

    どこどこでおろしてくれというメモをエージェントにアラビア語で書いてもらい,ドライバに渡す.移動中はかなり寒いが,耐えて寝る.途中物資を満載したトラックを何度も追い越す.

    道路とバス,トラックは結局,経済を回すために必要不可欠なのだろう.(軍事にも必要だし.)古代ローマがあれほど道路にこだわったのは(そしてそれ故驚異的な発展をしたのは),必然なんだ.

    日本の公共事業(道路整備)は税金の無駄遣いって言われるけれど,世界にはまだまだ道路が必要な地域がたくさんある.発展途上国支援には,日本から道路整備部隊を送り込んではどうだろう.

    道路と併せて,生きていく上で欠かせないのが水とエネルギと情報だ.エネルギは電気エネルギとして運ぶ(または現地で生産する)のが最終的には効率がよいだろう.水からエネルギを取り出せるようになるのはかなり先の話だろうから,水とエネルギと情報を運ぶ方法こそデザインが必要だ.

    例えば,トラックの道路とエレクトロンの道路(電導線)とフォトンの道路(光ファイバ)はうまく設計すれば一緒に出来る.

    エジプト考古最高評議会


    2009-12-09
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    エジプト考古最高評議会(SCA)へ行くと,入り口に長官の車が駐めてあった.我が国が誇るぎざぢゅうの切れ味を試してもらいたいようだな.

    ザヒ・ハワス博士はニューズウィーク誌に「現代のファラオ」と書かれただけのことはある,数々の伝説に彩られた人物だ.もちろん我々もその伝説の...おっと.

    以前阪大CSCDの研究会で,文理融合とか,現場とのコラボレーションについて,うまくいく秘訣を聞かれたことがある.そんなことは簡単で,上にファラオがいれば誰だって一致団結して協力するだろう.

    MS963


    2009-12-08
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    MS963. Cabin Y. 大きな枕を持ち込んでみる.カイロまでルクソールを経由して16時間ぐらい.

    深夜のカイロ国際空港ターミナル3には入国審査官がいない.勝手に入国すると審査官が出てくる.小銭を要求されるが断る.

    30kgのバランスウェイトを持ってタクシーを探すが捕まらない.結局,高級車(つまりトヨタカローラ)リムジンサービスでホテルへ.高かったー.

    カイロ市内は水道水の品質が極端に低い(ほぼ確実に真菌性の下痢になる).たいていのホテルは冷たいハイビスカスティー(カルカディ)をウェルカムドリンクとして振る舞う習慣があるのだが,水出しの可能性があるので,手を出さない方が無難である.夜にカイロに着くとそもそも水も買えないので,日本の飛行場のゲートで水を1リットル程度買っておくのがよいだろう.

    下痢になった場合,正露丸はまず効かない.それどころか,抗生物質も効かない.こちらの薬局で売っている「エントシード」という薬がよく効く.ただし抗真菌剤なのでよほどのことでない限りは使わない方がよい.粉末スポーツドリンクを薄く水に溶いたものなどで水分補給しつつ,ひたすら流すに限る.

    彩都友紘会病院


    2009-12-07
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    12月6日日曜日,関西空港にて亀井調査隊3D計測班先発組と最終打ち合わせ.その後梅田に戻って必要なものを買い集め,新大阪で調査隊エジプト学班と最終打ち合わせ.帰宅して MacBook Pro に Windows XP をインストールする.SP3がうまくあたらない.数回クリーンインストールを試行の後あきらめる.XPはネットに繋がないことにする.

    12月7日月曜日,郵便局で速達を出した後,大学で事務処理.夕方から彩都友紘会病院にて打ち合わせ.カイロから緊急の国際電話が入る.お金が必要...どうも我々の機材が空港で押さえられてしまったらしく,デポジット(法外な額だ)が必要とのことらしい.

    ふと3年前を思い出す.ギザのレーダー調査の目的でレーダーをエジプトに持ち込んだのだが,こちらの書類不備で機材が空港に足止めされた.ザヒ・ハワス博士に事情を説明して助けを求めたところ,機材は何とかしてやるから,クレオパトラの墓を見つけてこい,場所は俺が知っているという.これがかの有名な Taposiris Magna の探査である.

    ビレル


    2009-11-28
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    帰国しました.エジプトから持ち帰ったビレル(ノンアルコールビール)を成田空港で飲んでいます.

    ビールを飲まない国のノンアルコールビールがうまいのはどうしてだろう.

    かなり昔に,ビールを造ってみたことがある.ビール造りと言っても,要するに麦芽糖を酵母で分解してやればいい.で,どうすればいいかというと,水に大麦をつけ込んで,暗いところに放置しておくと,自然に発酵する.このとき大量の二酸化炭素が出るので,容器にふたをしておくと破裂してしまう.

    ちなみにエジプト国民のほとんどはイスラム教徒だが,カイロ市内のレストランでは外国人向けにお酒が置いてあることが多い.酒屋もあるし,エジプト産の葡萄酒は種類も多い.(カイロに住んでいるコプト教徒にとっても葡萄酒は重要なものだ.)現地で長く研究しているスウェーデン人研究者によると,空港でお酒を買っておくのが吉らしい.

    カイロ国際空港第3ターミナル


    2009-11-27
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    11月27日(エジプト新年).カイロ国際空港第3ターミナルでひとまず環境マップの取得.(ミラーは日本から持ってきた.)

    第3ターミナルはヨーロッパの空港のようで,エジプトらしいお土産物は何一つ売っていない.

    バーガーキングのとなりに,サンドイッチ,中華,タイ料理,和食なんかを売っている店があるのだけれども,その味たるや,バーガーキングにしておけば良かったと思わせるに十分なクォリティだ.しかし,なんでエジプトでバーガーキングに手を出さなきゃならんのだ.チェーン店だって,地域色のあるメニューを入れてもいいのに.エジプトならコフタ・バーガーとか.大阪ならドッペル・タコヤキ・ワッパ・ジュニアとか.

    階段ピラミッド


    2009-11-26
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    11月26日(エジプト大晦日).サッカラの階段ピラミッドを再び訪れる.(写真に写っているのは考古学者の河江氏.)

    風は冷たいが,日差しは暑い.いつものように長袖のTシャツの上にマウンテンパーカを羽織り,腕まくりをするのだけれども,防風性のあるベストのほうがよいかもしれない.防止とサングラスは必須.

    靴は,スニーカーだと砂が内部に入る.以前は登山靴で臨んでいたが,今回は捨てるつもりでユニクロのデザートブーツ風のいんちきくさい靴(クラークのぱっちもの)で来てみた.意外にも,いい.

    砂漠を一日歩いていて気がついたのだけれど,Q Drum ってあるでしょ?あれ,砂漠では絶対使い物にならないね.いくらころころ転がるっていっても,50リットルすなわち50[kg]の重量物だよ?あんなもの引っ張れるか?

    カイロ市内ではほとんど見かけないけれど,女性が重量物を頭の上に載せて運んでいる風景は郊外や田舎に行けばエジプトでも見られる.首や腰にかなりの負担になっているだろうから,代替案をデザインすることは有意義なことと思う.だからってドラムはないだろう.

    しかも,ドラム1個あたりのお値段が500個ロット時でZAR450(5,000円ちょっと)だ.さすがに公式サイトでも “The people that need them need can’t afford them & must rely on people who can afford them but don’t need them” と言っているが,これでいいのか?

    ぼくがそれだけのお金を出すのなら,ロバを買うだろう.よく働くし,燃費もいい.違う地方には,違う動物がいるだろう.もしウシが手に入るのなら,ウシを選びたい.

    てなことを,砂漠で考えていた.

    アラビア語


    2009-11-25
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    11月25日,再び考古最高評議会へ向かう.ギザ台地の3Dスキャンを指揮した Dr. Tarlik と,アレクサンドリアのコンピュータ科学者 Dr. Walaa とお会いする.エジプト人に感心するのは,彼らがお互い話し合うときでさえ,話している内容がわかるように英語でしゃべってくれることだ.

    ぼくもアラビア語を学ばないといけないだろう.少しは知っているぞ.砂糖抜きの紅茶はしゃーい・みんげーる・そっかる.

    冗談はさておき,英語が英国人と米国人のものだと思っていては,国際人としてはおろか日本人としても通用しなくなってきているのではないかな.

    英国人の英語もあれば,エジプト人の英語もあるし,日本人の英語もある.もちろん母国語でしか伝わらないニュアンスはあるだろうけれど,いつもいつも微妙なニュアンスを伝え合う必要があるわけではない.(例えば現代の日本人は歌を交わすことなんて一生に数回もないよね?)

    南アフリカ在住の英国人と知り合ったことがあるのだけれど,彼女は「世界中の人が英語を話すから,自分のアイデンティティは言葉ではなくアクセント(方言)なんです」と言っていた.なるほど,我々は堂々とサムライ・イングリッシュを話せばいいのだ.

    真実は現場にある


    2009-11-24
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    11月24日,真実は机上にはなく現場にある.ということで,マーク・レーナー博士(エジプト学),トーマス・アグナー博士(地質学)らとともにギザ台地をくまなく歩く.なるほど見えなかったものが見えてくる.

    ところで,ピラミッドで誰がたてたと思う?

    もちろん古代エジプトの建設者たちなんだけれども,彼らはどこに住み,何を食べ,どのように石を切り出し運んだのだろう.

    このような疑問を本気で考えた人は,実はたった30年前になるまで現れなかった.我らが調査隊の隊長,マーク・レーナー博士その人である.彼はついに,建設者たちの住んだタウンを見つけ,彼らの生活を垣間見ることに成功した.(建設者たちは肉を食べ,ビールを飲んでいた.)

    で,まあ,今の時代に至るまで,誰もピラミッド建築のリバースエンジニアリングに成功していない.非破壊検査もまだまだ限界があって,ピラミッドの内部構造はわからない.というか,どのように石を運んだかさえ,定説がない.出来ることは,現代人の思いつきを一つづつ消去していって,最後に残るものを見てみることだけだ.

    ピラミッドの隣に同じものをもう一個作ってみるのも手だけれど,それよりもいい方法として,コンピュータによる物理シミュレーションがある.我々はいくつかのピラミッドで,すでに「信じられないほど」高精細な三次元データを得ているので,これから体積や構造を計算する.これらのデータを元にピラミッドの建築をシミュレートしてみると,きっと興味深いことがわかるんじゃないかな.

    と,期待している.

    コシャリ


    2009-11-23
    Originally uploaded by ichiroh_kanaya

    11月22日,エジプト考古最高評議会 (SCA) のザヒ・ハワス長官と会う.その後,同行の河江氏と「未来遺産」について講演.

    11月23日,3Dカメラを持って写真撮影に出かける.お昼は我らがソウルフードのコシャリ.8ポンドは食べ過ぎだった.

    ちなみにコシャリってのは,ご飯(日本と同じ短粒種)の上にスパゲッティやマカロニのようなパスタをのっけて,さらにヒヨコマメ,レンズマメのような豆をのっけて,トマトソースをかけ,揚げタマネギをトッピングし,ぐじゃぐじゃかき混ぜた食べ物.好みで酢(ニンニクを漬け込んだもの)と辛いソースをさらにかける.

    このコシャリのコンセプトは関西のお好み焼き定食たこ焼き付きとよく似ている.炭水化物三段構え.腹持ちがものすごくいい.一度食べると,ずっと活動できる.

    砂漠で働くのにもうひとつのお勧めがある.トルコで覚えたのだけれども,液状のヨーグルト(普通のヨーグルトに水を加えてもいい)に塩を入れて飲むのだ(トルコではアイラと呼んでいた).アイラを飲んで出かけると,脱水しにくいし,おなかの調子もいいよ.

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