pineapple blog

Blog of Ichi Kanaya / 金谷一朗のブログ

Search

Twitter feed

Flickr Feed

Loading Flickr...

    More - Flickr

    Find me on...

    Tag Results

    347 posts tagged blogger

    ご参考に.

    Blogger vs. Tumblr

    Recent update of Blogger made both Blogger and Tumblr share almost the same functionality. Let me quickly check the key points.

    • Blogger and Tumblr support custom domain. (Blogger even supports in-situ purchasing custom domain.)
    • Blogger and Tumblr support additional static pages.
    • Blogger and Tumblr can host photos.
    • Blogger and Tumblr have built-in rich/plain text editor.
    • Blogger and Tumblr allow multiple authorship.

    Blogger has a few advantages over Tumblr.

    • Labels. (Tumblr also has label function but it is not very useful.)
    • Simple analytics feature even without Google Analytics.

    On the other hand Tumblr has many advantages over Blogger.

    • Easier to use, customize, and reblog any sites with bookmarklet.
    • Timeline feature.
    • iOS app.

    So, which do you like? I personally use Tumblr for my daily blog, and also use Blogger for my portal site which distributes some news less frequently than the blog.

    ブログを移行します

    ブログを引っ越します.こちらのエントリーに書かせて頂いた事情で,今日からブログのアドレスを変更します.

    新ブログ: http://blog.pineappledesign.org/
    新フィード: http://feeds.feedburner.com/kanaya

    旧ブログ: http://pineappledesign.blogspot.com/
    旧フィード: http://feeds.feedburner.com/kanaya

    当面このブログも残します.英語ブログはひとまず現状のまま運用します(そのうちFacebookオンリーにするかもしれません).新ブログは和英併記にしました.(2011-09-01)

    以下のサイトも運営しています.
    海外のギークニュース紹介ブログ(日本語): http://geekport.pineappledesign.org/
    http://feeds.feedburner.com/geekport
    日本のギークニュース紹介ブログ(英語): http://backslashdot.pineappledesign.org/
    http://feeds.feedburner.com/backslashdot

    トランジション

    水曜日(2011-05-11)に,愛用していた MacBook Air が故障しました.もともと熱設計に難があったのか冷やさないと調子が悪くなることが多々あり,クロックを800MHzに落として使っていましたが,ついに起動しなくなりました.

    MacBook Air が故障したときは自宅にいて,折悪くバックアップ用のMacを大学に持って行ってしまった後だったので,手元に使えるMac/PCが一台もありませんでした.メールの処理だけはその日にしてしまいたかったので,iPadでメールを処理し始めたのですが,小さな問題がありました.僕は普段アップル社の Mobile Me メールサービスを使っており,要返信のメールにはフラグ(Gmailの星のようなもの)を立てて目印にしていたのですが,iPadの純正メーラ(Mail)ではフラグが見えないのです.

    モバイルSafariで Mobile Me のウェブ版にログインしようとすると「SafariはいいからMailアプリを使え」と怒られてしまいます.ユーザエージェントを見られていると思い Opera Mini をインストールしてアクセスしてみましたが,今度はレンダリングがぐだぐだで,フラグの状態が見られませんでした.Twitterで助けを求めたところ,フォロワーの方が iLunascape というブラウザを教えて下さり,お陰で無事フラグのついたメールを拾うことができました.

    もともと純正のMailの使いづらさを感じていたので,ついでに ibisMail (リンク先はiPhone版)というメーラを購入しました.こちらでも Mobile Me メールのフラグ状態は確認できませんが,フォルダ管理が出来ます.ひとまず iLunascape で Mobile Me のウェブインタフェースにログインして,フラグ付きメールを全て新しく作った [Flagged] というフォルダに移動させました.これで要返信メールを ibisMail から確認出来ます.その夜はこれでしのぎました.

    幸い,全てのファイルは SugarSync を使ってバックアップのMacやウェブストレージと同期をとっていましたので,無くしたファイルはありませんでした.またメモや書類はEvernoteにつっこんでありますし,to do リストはToodledoというウェブサービスで管理していますし,スケジュールはGoogleカレンダーに置いてありますから,情報を無くす被害はありませんでした.あと,写真はFlickrに(落書きはSkitchに)置いていますし,ブックマークはDeliciousに,ソースコードは Sourceforge.net サーバに置いて公開していますので,Macの1台や2台壊れても大丈夫です.

    しかし,移動中に使えるラップトップがありません.そこで,これはきっとiPadに完全移行しなさいという意味だと捉えて,なんでもiPadで出来るように環境を整え直すことにしました.(ちなみに僕はDvorakタイパーなので,iPadのソフトウェアキーボードは鬼門なのですが,そこは当座我慢します.外部キーボードを使うとDvorak配列が使えます.)

    まずメール問題です.純正のMailにしても ibisMail にしてもフラグが使えません.そこで,ラベル機能のあるGmailにえいやっと移行してしまいました.Mobile Me に届いたメールはGmailへ転送です.iPadがネットに繋がっているときは(3Gモデルではないのです)Gmailのウェブインタフェースで,ネットに繋がっていないときは ibisMail でメールをハンドリングします.これはかなり快適です.もう Mobile Me には戻らない気がします.ただアドレス帳はGmailのものよりも Mobile Me のほうがよく出来ています.

    次にブログです.このブログはBloggerを使っているのですが,iPadからだと投稿しにくいのです.日本のブログサービスのようにメールで投稿できたり,絵文字が使えたりといった細かい心配りがあるわけでもなく,かといってFC2のように細かい設定もできません.ブログサービスは The Light Stuff の立ち上げの時にいろいろ触ってみましたが,驚くことに,本当に良くできているなと感心したのはTumblrだけでした.Twitterのように簡単に投稿できるし,普通のブログのように長文も扱えます.

    僕はこのブログでしばしばしてきたように本文に数式を(Google Chart API を使って)埋めることがあるのですが,さすがにそれはTumblrでは出来ません.でもまあ,iPhoneやiPadから投稿しやすいというメリットは絶大です.どうしても数式を埋めたくなったときは別途方法を考えましょう.(訂正: Tumblrでも数式を埋められました.)

    TumblrはBloggerのように1アカウントで複数のブログを作れるほか,ドメインを持っていれば無料で独自ドメインに対応してくれます.早速アドレスを決めました. http://blog.pineappledesign.org/ です.移行準備が整えば,改めてエントリーを起こしてアナウンスしようと思います.ひょっとしたらお気づきの方もおられるかもしれませんが,僕はこれまでにも複数のTumblrブログを運用してきました.そのうちのひとつをメインのブログに昇格させて,ついでに独自ドメインに移行させます.以前は英語ブログと日本語ブログを使い分けていましたが,今後どうするかは思案中です.(でもひょっとしたらFacebookに完全移行しちゃうかもしれません.)

    KeynoteやPagesもiPadにありますし,プラットフォームをiPadに徐々に移行して行けそうです.出来ればiMovieとGaragebandも移行してしまいたいですが,まださすがに厳しいかなと思います.僕のiPadは初代だし.

    あと,移動中によく使っていたアプリは,ウェブ制作のBiNDとアプリ制作のXcodeです.こればっかりはMacが必須ですね...でも例えば,ウェブはGoogleサイト,開発は JavaScript 専門と割り切れば,iPadでもなんとかなるかもしれません.ならないかな.

    大学にはアプリ開発用のiMacを置いているのですが,当座はこれで事務仕事もまわさないといけません.それにはまず日本語入力を出来るようにしないといけません.ことえりはDvorakローマ字入力が出来ないので(たぶん),ものすごいストレスになります.僕はATOK派だったので手持ちのATOKを入れるか,サブスクリプションのATOKを入れるかと迷いましたが,試しにGoogle日本語入力を入れてみたところ思ったより快適だったので,そのまま使い続けることにしました.もともとCanna出身なので変換効率なんてどうでもいいんです.Dvorakで日本語が入力できることが全てです.さもなくばJIS打ちです.Google日本語入力はDvorakローマ字を受け付けました.ATOKとの違いはcontrolキーのショートカット時にもDvorakを貫き通すことです.ATOKはcontrolキーショートカット時はQWERTYに戻ります(よってATOKはcontrol-kとかが使いやすいです).

    開発用なのでもちろん MS Office も入っていません.わざわざインストールするのも面倒なので,読む必要があるファイルを Google Docs にアップしてみました.結構読めます.それどころか,SugarSyncを入れていないマシンでも編集できます.これは素晴らしい.というわけでOfficeもスキップです.

    なんか,アップルが駄目だめな時代に Mobile Me の前身の .Mac (の前身のiTools)を使っていて,Googleが落ち目になってからGoogleにどっぷりって,ちょっと世間からずれているのかもしれません.

    そんなわけで,近いうちにブログを移行する予定です.

    …というエントリーを投稿しようとしたら,Bloggerを使い始めてから初めて(!)Bloggerのシステムダウンにぶち当たりました.潮時なんでしょうか.

    10,000年の炎,100年の炎

    人類が化学反応による炎を使うようになったのはここ10,000年ぐらいだろうか.積極的に制御できるようになったのは5,000年ぐらいかもしれない.

    一方,核反応を多少なりと制御できるようになったのはここ100年である.あと4,900年はさすがに待てないけれど,400年もすれば核融合反応ぐらいは制御できるようになっているかもしれない.

    400年後ならば,どこかでエレクトロンを加速して電線をつかってみんなにばらまくなんてことはしていないだろう.エレクトロンが欲しければ直接ベータボルタイックを使って取り出すだろうし,光が欲しければ原子から直接フォトンを放出させるだろう.

    400年経っても,お湯は相変わらずわかしているだろうけれど.

    熱(fever)があるので熱(heat)について考えてみた 3

    熱(fever)のあるうちに妄想まで書き終えてしまいたい.

    内部エネルギとは,ある系が持っている内部の分子の熱運動(ランダムな運動)の運動エネルギ(顕熱),分子間の総合作用に関するエネルギ(潜熱),化学結合のエネルギ(化学エネルギ),原子の核結合のエネルギ(原子エネルギ)である.分子の熱運動の運動エネルギと相互作用に関するエネルギの和を,非公式に熱エネルギ (thermal energy) と呼ぶ.

    ここは大事なことである.熱エネルギ (thermal energy) と熱 (heat) は異なるのである.実際,英語名から言えば熱エネルギは温度エネルギと呼ぶべきものである.

    分子の熱運動の運動エネルギの指標を温度と呼ぶ.

    熱と温度は異なるということの発見がなされたのは18世紀であるが,日常生活ではいまだに区別をつけない.それは,区別をする必要がないからである.

    物理学では,熱と温度を区別する必要があった.熱と熱エネルギの違いと言い換えてもいい.

    ここからが法螺である.

    芸術作品には温度がある.

    これは芦屋で教室を開いておられる画家から聞いた言葉であるが,抽象画と子供の落書きの違いは,その温度である.

    熱い作品と,そうでない作品がある.

    熱と熱エネルギの違いを思い出す.熱は,仕事と同じように,エネルギの移動の一形態である.熱エネルギとは,内部エネルギ(の一部)である.熱エネルギを計る指標を温度と呼ぶ.

    作品が持っているものは内部エネルギと呼ぶのが妥当であろう.(注意:今はアナロジーで話している.物理的にも論理的にも根拠があるわけではない.)

    例えば,真っ白なキャンバスの内部エネルギを基底状態として,ある作品は白キャンバスから dU だけ内部エネルギが高かったとしよう.内部エネルギを変化させる原因は,熱力学第1法則によれば,熱と仕事 (work) である.

    仕事とは,筆を動かし,絵の具をキャンバスに塗りたくるという行為である,としよう.それ以外の,なにか,目に見えないけれど,作者が作品に伝えたものを,熱と呼ぶことになる.

    このアナロジーは多くの点でいまだ不適切である.内部エネルギは巨視的には見ることができるものではないが,作品は見ることが出来る.熱力学の法則は,熱を仕事に変える方法,および仕事を熱に変える方法があることを示唆している(熱を仕事に変える装置をエンジンと呼ぶ)が,ひょっとしたら熱と仕事はインターチェンジしないかもしれない.

    それでも,妄想を続ける.

    作品が獲得したエネルギを dU とする.熱力学第1法則(仕事の符号を変える)をそのまま挙げると,

    dU = δQ + δW

    である.δQ が熱,δW が仕事である.エネルギの変化は,加えた熱と,施した仕事の量である.

    熱っぽいと,熱い法螺までふくようである.

    熱(fever)があるので熱(heat)について考えてみた 2

    もう一度数式に立ち返る.


    dU = δQ - δW

    エネルギの差をdUとしたのに対して,熱の量はδQ,仕事の量はδWと書いた.たいていの教科書はこう書いてあるし,Wikipediaでもこの表記だ.実はここに深い意味がある.なぜエネルギの差分がローマ字dで加えられた熱や与えられた仕事(これも0からの差分である)がギリシャ文字のしかも小文字のδなのか.たぶん,熱の本質を理解する鍵はここにあるように思う.(あらかじめ断っておくとこの式のδは変分法を表すδではない.近代の数学記法がアルファベット圏で生まれたのは不幸なのかもしれない.)

    エネルギは状態(ステータス)を表す量である.であるから,ある系の時刻1でのエネルギをU1,時刻2でのエネルギをU2とすると,その差分dUは

    dU=U2-U1

    であって,例えば時刻1と時刻2の間がどうであったかということに興味を払う必要はない.

    一方,仕事はプロセスであるから,ある時刻tでの仕事率(その瞬間の仕事)をPtとすると,仕事全体δWは

    δW=P1+P2+P3+…Pn

    になる.

    砂川重信先生はこれを「内部エネルギは資産,仕事や熱は所得」と分かりやすく解説されている.

    (熱がある限り)続く

    熱(fever)があるので熱(heat)について考えてみた

    熱というのは実にわかりにくい概念であろう.熱もあるので,原点に返って考えてみる.

    熱の現代の解釈はこうである:熱はエネルギの移動形態のひとつである.より正確には,物体間で仕事 (work) 以外の方法でエネルギが移動するとき,それを熱と呼ぶ.熱力学第1法則によると,


    dU = δQ - δW


    である.ここにdUは閉じた系 (system) の内部エネルギ (internal energy) の変化,δQは系が「外部から」加えられた熱の量,δWは系が「外部へ」した仕事の量である.符号に注意すれば,物体(あるいは閉じた系)にエネルギを移動させる(与える)には,仕事を与えるか,熱を加えるかしか方法がない.

    熱がエネルギの移動形態のひとつということはわかった.その実体は何だろうか?かつて燃焼の実体とされたフロギストンを否定し近代化学の父と呼ばれたラボアジェは,熱の実体にカロリックという名をつけた.お察しの通り,いまはカロリックもまた科学史のファイルのフロギストンと同じ項目に分類されている.この項目には,アインシュタインによって葬り去られたエーテルも眠っている.

    仕事に物質としての実体は無いように,熱にも物質としての実体は無い.

    (たぶん)続く

    科学的に証明されている?

    勝間和代氏も間違いをしているので,書く.


    ある事象Aと別のある事象Bの間の因果関係を科学者が主張しない(つまり「クリアに見えてこない」)のは,事象Aと事象Bの因果関係が無いからではない.

    ある事象Aと別のある事象Bの生起確率に相関があるとしよう.すなわち,事象Aが起こるとほぼ同じ時期(または決まった時間の前後)に事象Bが起こり,事象Aが起こらないときは事象Bが起こらないとしよう.これには次のような理由が考えられる.
    1. 単なる偶然
    2. 事象Aが事象Bを引き起こしている
    3. 事象Bが事象Aを引き起こしている
    4. 未知の事象Cが事象Aと事象Bを引き起こしている

    事象Aと事象Bの間に因果関係があることを主張するには,次のような手順を踏む.

    まず,1の可能性を排除しなければならない.事象Aと事象Bが無関係であるという仮説を立てる.もし事象Aと事象Bが無関係であれば,両者はまったくばらばらに発生するはずである.そのとき,偶然にAとBが同時に起こることもあるだろう.もしあまりにも偶然が重なりすぎるならば,それは単なる偶然であるという仮説を捨てるときである.

    どのぐらい偶然が重なれば,偶然という仮説を捨てられるだろうか.

    例えばサイコロの特定の[2011-04-23訂正]同じ目が2回続けて出る確率は 1/6 x 1/6 = 1/36 = 2.8% である.特定の[2011-04-23訂正]同じ目が2回続けて出たからと言って,サイコロに細工がしてあると疑う人は少数派だろう.もしサイコロ職人がサイコロに仕掛けをしていて,いつも特定の[2011-04-23訂正]同じ目が出るようにしてあったとしても,2回の試行では「単なる偶然」仮説を捨てるわけにはいかない.

    もし10回続けて特定の[2011-04-23訂正]同じ目が出たとすると,その確率は 1/6^10 = 0.0000017% である.多くの人はサイコロに仕掛けがしてあることを疑うだろう.偶然特定の[2011-04-23訂正]同じ目が10回続けて出た可能性を完全に否定は出来ないが,そろそろ「単なる偶然」仮説を捨てる時期ではあるだろう.

    どこで偶然の可能性を「ひとまず」見逃すことにするのかについて,統一的な見解は無い.ただし,1%という数字はよく使われる.(確率が1/3の事象に対して「2度目(33%)は当然,3度目(11%)は偶然,4度目(4.8%)は必然」という格言を当てはめたものとも言える.その後呆然,唖然と続く.)

    偶然の可能性をひとまず排除できたところで,科学者は因果関係を検討する.今度は4の可能性が出てくる.

    そこで,出来るだけ外乱の少ないモデルケース(「事象Aと事象Bには因果関係がある」仮説)を作って実験することになる.つまり,未知の事象Cが入り込む余地を可能な限り小さくして,事象Aと事象Bが同時に(あるいは決まった時間の前後に)起こるかどうかを繰り返し試すのである.どのぐらい繰り返すと良いのかについては「実験の回数と科学の条件」で触れた.

    因果関係があるとすると,それはどのようなメカニズムによって起こっているのか,これまでに知られている法則を使って(あるいは改良して)説明しなければならない.

    このようにしてはじめて,事象Aと事象Bの間の因果関係を主張できるのである.少しでも疑いがある場合,科学者は慎重になる.

    追記:藤沢数希氏が関連する良質のエントリーを書かれていた.

    同位体(アイソトープ)

    物質は原子から出来ている.原子の種類は元素と言う.自然界には91種類の元素があると言われている(もう少し多いという説もある).


    元素には「化学的によく似た元素」と「化学的にそっくりだけれど違う元素」がある.生物は化学反応なので,化学的によく似た元素は生物にとってもよく似た元素で,化学的にそっくりな元素は生物にとっては区別できない元素である.

    化学的によく似た元素とは,周期表の縦の列である.例えば,リチウム(Li),ナトリウム(Na),カリウム(K),ルビジウム(Rb),セシウム(Cs)は化学的に似ている.またベリリウム(Be),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba)もまた化学的に似ている.化学的に似ているとは,「超」大雑把に言うと,燃えるときに同じ比率の酸素を消費するということだ.(この言い方はたぶん大雑把すぎる.)

    一方,いくつかの元素には化学的にそっくり同じ種類の元素がある.例えば,「カジュアルな」水素(H)にはそっくりさんの重水素(デューテリウム)や三重水素(トリチウム)がある.水素,重水素,三重水素の化学的性質は全く同じである.水は水素と酸素をくっつけたもの(化合物)なので,重水素と酸素をくっつけた水(重水)は水と全く同じ性質を持つ.三重水素を使った水も作ることが出来る.

    水素と重水素の違いは,水素原子と重水素原子の重さの違いに現れる.水素の重さを1とすると,重水素の重さはおよそ2である.元素を考える場合,水素(一番軽い元素である)を基準に考えるので,重水素は重さ2ということにして2Hと書き,水素2と読む.もちろん2Hを重水素と呼んでも構わない.三重水素は3Hで,水素3である.ふだんの水素は1Hである.

    水素,重水素,三重水素のように化学的にそっくりだけれど重さが違う元素のことを「同位体」と呼ぶ.重水素,三重水素は水素の同位体であるという言い方をよくするが,重水素から見れば,水素,三重水素は重水素の同位体であるとも言える.

    同位体には安定な同位体と不安定な同位体がある.例えば水素1Hや重水素2Hは安定な同位体であるが,三重水素3Hは不安定な同位体である.不安定な同位体はどう不安定なのかと言うと,「放射線」を放出して別の元素にかわるのである.三重水素は放射線の一種であるβ線を放出してヘリウム3という安定(だが自然界では希)な同位体に変わる.

    安定な同位体を安定同位体,不安定な同位体を不安定同位体と呼ぶが,不安定な同位体は放射線を放出するので,放射性同位体(ラジオアイソトープ)とも言う.

    ウラン(U)にも複数の同位体がある.自然に存在するウラン(天然ウラン)のほとんど(99.275パーセント)はウラン238という同位体で,安定か不安定かと言えば不安定ながら,人間の寿命から見るとほぼ安定といってよい同位体(半減期は44億6000万年)である.天然ウランに0.72パーセント含まれるウラン235というウランの同位体も,人間のスケールから見れば安定と言ってよい同位体(半減期7億年)である.

    同じ元素の同位体同士の違いは,原子核—-原子の中心部で陽子と中性子から出来ている—-の中にある中性子の数の違いだけである.中性子は元素の化学的性質を一切変えないので(だから中性だ),同位体とは中性子の数の違いということになる.陽子と中性子の重さはほぼ等しいことと,原子の重さのほとんどは原子核に由来することから,水素(陽子1個)の重さを1とした我々の基準では,重水素(2H)の中身は陽子1個と中性子1個だし,三重水素(3H)の中身は陽子1個と中性子2個でつじつまが合う.

    中性子は単体で存在することはめったにないが,ある種の放射性同位体は中性子を放出する.ウラン235やウラン238はその種の同位体である.

    ウラン235やウラン238はまた,中性子を吸収もする.ウラン235は中性子を吸収するとウラン236になるが,ウラン236は核分裂を起こして違う元素へと変化する.このときに,ついでに中性子も放出する.(この中性子が別のウラン235に吸収されると,連鎖的に核分裂がおこる.これは臨界である.)

    ウラン238もまた,中性子を吸収する.ウラン238が中性子を吸収するとウラン239という不安定な同位体になり,ウラン239はネプツニウム239へ変化し(中性子が陽子へ変化する),ネプツニウム239はさらにプルトニウム239へ変化する(再び中性子が陽子へ変化する).プルトニウム239はウラン235/238に比べると不安定な同位体で,その半減期は2万4000年である.

    オチはないのだが,一応メモとしておいておく.

    Z80/68000

    戯れ言を言う.


    コンピュータは放射線に弱い.当然である.コンピュータは電子で動いている.放射線の一種β線は電子のビームだからうっかりするとコンピュータの電子回路に割り込むし,γ線は電磁波だから電子に力をかけて進路を変えてしまう.

    近代的なコンピュータは高速化のために効率よく電子を使うようになっている.つまり,使っている電子の数の冗長性は小さく,β線やγ線のような外乱には弱い.

    では,宇宙探査機に搭載されるコンピュータ(宇宙の放射線にさらされても誤動作しないことが求められる)や,兵器に使われるコンピュータ(核爆発による放射線に対して誤動作しないことが求められる)は,どのようにして放射線の影響を回避しているのだろうか.

    本質的な防御は,電子回路を流れる電子に冗長性をもたせること,つまり電子をじゃぶじゃぶ使うことだ.ここでちょっとしたクイズ:どのようなコンピュータが電子をじゃぶじゃぶ使うと思う?

    答はあっけないほど単純で,古い設計のコンピュータを使うことだ.例えば,インテル8085,ザイログZ80,モトローラ68000,IBM PowerPC 601など.(もちろん,宇宙探査機のコンピュータはパッケージ素材に放射線をある程度透過しないような工夫をしているし,例えばコンピュータを3台積んでいつも多数決をとるような工夫はしている.)

    たぶん,30代から40代ぐらいのロボット研究者なら,懐かしい名前だと思う.アセンブリ言語でプログラムを書いたでしょ?(PowerPCを除いて.)アセンブリ言語でプログラムを書くの楽しいでしょ?(8085を除いて.)

    そこでロボット研究者に提案.趣味で,Z80とか68000とかで動くロボット作ってみませんか?幸い,どちらもとってもお安いので,国からの研究補助はなくても購入できるでしょう.

    プログラミングでたぶんネックになるのはメモリ容量.Z80だと普通に使えば64キロバイトが上限だし,68000なら16メガバイトまでだ(理論上は4ギガバイトまでだがアドレスバスが24ビット分しか出ていない).実際問題としてはSRAMを使うだろうから使えるメモリは数キロバイトから数百キロバイトになるだろう.でもハッカーなら,制約がきついほど燃(萌)えるでしょう?

    という戯れ言を思った.

    物質の根源

    物質の根源はいつの時代も人類の好奇心をかき立てる.

    古代中国では,物質の根源は「木」「火」「土」「金」「水」の5種類の元素であると考えた.一方,古代ギリシャでは「火」「水」「土」「空気」の4種類の元素が万物の根源であると考えられた.(もちろんこの考え方は現在では否定されている.とどめを刺したのは酸素の発見である.火=酸素が加わる化学反応,土=主成分は酸素とケイ素の化合物(酸化ケイ素),水=酸化水素,空気=主に窒素と酸素の混合物であるから.)いずれも,元素を直線上に並べるのではなく,四角形や五角形の頂点に配置するような表記法が現代に伝えられている.

    4元素,5元素の発想は思想的なものであって,古代から炭素や数種類の金属は知られていた.その種類は11種類と言われているが,はっきりはしない.

    17世紀に,アイルランド出身の化学者ロバート・ボイルは近代的な元素の概念を提唱する.即ち,元素とはこれ以上単純な物質に分割できないものと定義し,また4種類や5種類ではなく,もっとたくさんあるはずだとはっきりと予測したのである.実際,17世紀にはそれまで見つかっていた11種類とあわせて14種類,18世紀には追加の13種類,19世紀にはさらに追加の56種類が見つかっている.20世紀には,自然界に存在する元素の全て(といくつかの人工的に合成された元素)が見つかっている.

    19世紀初頭に英国の化学者ジョン・ドルトンが「原子説」を唱えた.後に決定的に影響を与えたこの原子説は,まず元素と原子の違いを明確にした.元素(element)とは原子(atom)の種類のことであり,原子(atom)とは物質を構成する粒子のことである.つまり,(元素はクラス,原子はインスタンスである.)

    ドルトンはまたそれまでに見つかっていた元素を整理し,記号を与えた.ドルトンによる手書きの記号は現在でも残されており,水素や炭素,酸素から,鉄,鉛,亜鉛,銅,銀,金,白金,水銀のような金属まで記されている.初めのうちは○をベースにした模様を使っているが,記号がだんだん足りなくなってくると,○の中にその元素の名前の頭文字を書き込んだようだ.これが現在の元素記号に繋がっている.

    ロシアの化学者メンデレーエフは,当時見つかっていた元素を系統立てて整理した.メンデレーエフが優れていたのは,元素を彼独自のやり方で並べていったときにある規則があることを発見し,まだ見つかっていない元素を予言したことである.彼の予言は,後に正しかったことがわかる.

    熱力学第1法則

    系(閉鎖系)の内部エネルギーUの変化dUは,外界から系に入った熱δQと外界から系に対して行われた仕事δWの和に等しい.すなわち,

    dU = δQ + δW
    である.

    …と言われて,すぐに納得できるだろうか.日本語では熱(heat)と熱エネルギ(thermal energy)に同じ「熱」の字を使うのでややこしい.

    情熱のオームの法則

    アナロジーをメモしておく.

    アースからの電位差(ポテンシャル)をV,導線中の電流をIとすると,VとIの関係は電流の流れやすさsを使って,

    sV=I


    と書ける.これがオームの法則である.sはコンダクタンスと言う.

    より広く知られているオームの法則はコンダクタンスsの逆数R=1/sを使ってV=RIと書くものである.Rはレジスタンスまたは抵抗と呼ぶ.レジスタンスの単位はオーム(ohm)である.一方コンダクタンスの単位はかつてオームを逆さに綴ったモー(mho)だったが,現在ではジーメンスを使う.

    さて,電気が単位時間あたりにする仕事を電力またはパワーと呼ぶが,パワーは電位差Vと電流Iの積である.パワーをPとすると

    P=VI


    である.ここにI=sVの関係を用いると

    P=sV2


    となる.この式を眺めると,

    (パワー)=(コンダクタンス)×(ポテンシャル)2


    という風に読める.ここから理論を飛躍させて暴論してみる.

    (人間のパワー)=(人間のコンダクタンス)×(人間のポテンシャル)2


    ポテンシャル(能力と情熱)が高くても,コンダクタンス(伝達能力)が低ければ,パワー(影響力)は小さいものとなる.

    パワーはコンダクタンスに比例し,ポテンシャルの自乗に比例する.パワーを大きくするには,コンダクタンスを大きくするよりも,ポテンシャルを大きくする方が効率的である.

    ということを思いついた.

    いやいや,ポテンシャルは高くても「ずれてる」人もいる.ここは交流理論が必要か.

    LED flash by very cheap components

    LED
    Uploaded with Skitch!
    動いた.

    Loading posts...